R・TW-8 敢えて「VIVANT」を取り上げて

「VIVANT」という「ドラマ」が好評だというので、漸く観たが、それは飽くまで「一億総白痴化」された視聴者の視聴率に過ぎないということがよくわかった。俳優のレベル、作品内容ともに国際的にもB級以下。そもそも「別班」という組織が具体的にどういう組織かもぼやかしたまま、何かあるようなないような恰好であたかも義があるがごとくに展開される、それも役作りの意味もわかっていないような役者がやるものだから余計に見ていられない。何たる役者の層の薄さ。この国の民度の低さを改めて思い知らされた。しかし、大宅壮一もここまでありとあらゆる面でテレビの一億総白痴化が進行するとは思っていなかったであろう。文化が衰退するということは、人間の基幹部分に亀裂が入り、崩壊することでもある。今後、自己の才能を真に開花させる者とはこのような日本の事情とは無縁のところにいた、いることができた者だけであろう。

 やはり、日本のエンタメは総じてキッチュにしかならない。 どちらにしても、テレビはまた当分観ることはあるまい。そんな時間はない。

                     2023 9/19

 

 

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