R・TW-13 報道はBBCニュースで

 日本の報道機関は、総じて機能不全に陥っている。これもまた今に始まったことではないが、最近の能登半島震災、志賀原発の報道についてもまったく役に立たない。丁寧に、正確に伝えているのは、海外メディア(BBC、Sky News、アルジャジーラ)だけという情けない状態である。その報道には、被災地の現場にいる人間が「人間」の目線でとらえ伝えようとする姿勢が感じられるが、日本の報道たるや、ポリティカル「AI」の発信したものをそのままNews「AI」が流しているだけで、現状の日々刻々変化する状況に一つとして対応できていないということである。見ればわかる惨状で被災者に「今、何が必要ですか?」と聞くなどは、できの悪い「AI」が右往左往しているだけとしか思えない。道路が寸断され、ヘリコプターでしか移動できない状況で「ボランティアの方はまだ来ていないのですか?」とは、あきれるばかりだが、これは今までインプットされた情報から割り出されたAIの当然の「発話」とみるなら、すなわちこの国のせこい防災対策とは実のところ大方がボランティア頼り、「御奉公」、民間頼りで、緊急を要するものでさえ、その動きを見て発令するという具合で、後手後手の怠慢行政なのだということである。現にレスキュー隊も待機させたままで、必要なのに動かさなかった。言ってみれば、犠牲者も想定内で見捨てられていたということなのである。どこを取っても、この国の偉そうで無能な三百代言集団は阿漕の群れとしか言いようがない。志賀原発にしても、この政府、AIメディアは不気味なほど避けているが、これは決してただ事では済まないであろう。現状の日本は、地震と原発のロシアンルーレットをやっているようなもので、他国に比べてカタストロフの確率も極めて高い。利権屋の言うがままでは、ただひたすら墓穴を掘っているだけということにもなりかねない。実際、防衛費は増え続け、防災費は大幅に削られているが、ポンコツ軍用機器の操作もままならぬ内に、ロシアンルーレットで「合致すれば」、即カタストロフで、すべては復興不能の死地となる。想像力もない、美辞麗句と偽装を弄ぶ悪魔的な利権屋たちにはそもそも聞く耳も、見る眼もない。だからこそ、亡者の所業は止めなければならないのである。

                  2024 1/6

 

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