R・TW-12 最近、漸く「人間」に遭遇することが・・・

 最近になって、漸く、人間として体を成している方たちを何人か確認できるようになってきた。もう国として体を成していないことは言うまでもなく、その具体例に至っては枚挙にいとまもなく、当然そこで蠢く政治屋、その他の有象無象はとても人間の体を成していないということになる。このような者たちに限って、すなわち人間の体をなしていない者たちに限って、よくもぬけぬけと言えるものであるというようなことしか言わず、責任も取らず、うそぶくばかりである。要するに、人間として壊れているのである。

 御身もまた人間かと言い得る人は、もはや存在せず、壊れてしまった人間たち、人間の体を成していないものの集合体の中で猫も杓子も右往左往しているだけのように感じていたが、最近になって漸く、人間と言い得る人間の存在を確認できるようになってきた。あそこに、ここにも、それはその人間が言っていることだけからではなく、その人間の行為も含めた全的なもの、その全的に発してくるものから感得できるのである。

 人間は、いともたやすく壊れる、そして壊れたまま進む方がビジネス的には楽かもしれない。しかし、それは意識するしないに関わらず人間の解体作業の続行を余儀なくさせる。ビジネス自体が否応なく悪魔的なものを内に含んでいる以上、政治、宗教もビジネスの領域を取り込んだ瞬間から、人間は簡単に悪魔の餌食になってしまうのである。それを乗り越えるのは、やはり無限追及(追究)するしか他に道はあるまい。そう、大なり小なり、前のめりの人生、それで死すとも可なりという覚悟が必要になるということである。そして、その必須条件はやはり勇気である。

因みに、現在、自民党政権の終焉、党の解党などが問題となっているが、これは無党派層、棄権した人々の責任でもある。何度となく「投票したい人がいない」等々の作られた選択肢にまんまとのせられ、誘導された結果でもある。投票しないということは、実質的に自民党政権を容認したということだということが実のところわかっていない。後になって「支持してない」などと言っても、寝言たわごと後の祭りなのである。このサイトでも、十年以上前から何度となく取り上げてきたことでもあるが、ほんとうに民主主義政治のイロハもわかっていない人々が、またそれを上手くおだて操ってきた者たちと共に作り上げてきた結果でしかないということも、どこまでわかっているのかまだカスミがかかって鮮明ではないところもある。ただ、以前よりも、目覚めた人の数は多くなってきたと感じられる昨今である。

                    2023 12/18

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