50.「過去に目を閉ざす者は、未来に対しても盲目となる」

 これは1月31日になくなったドイツ連邦共和国第6代大統領・リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーのメッセージである。この場合の「過去」とは忌まわしいナチス・ドイツのヒットラーの12年間である。知性と感性を併せ持ったこのレ… 続きを読む 50.「過去に目を閉ざす者は、未来に対しても盲目となる」

49.終結の見えない戦に敢えて入り込んで

 「君子危うきに近寄らず」が普遍的正当性を持つものであるなら、終結の見えない戦の渦中にわざわざ入り込み、「正義」の騎手気取りで負を背負い込むなどは愚の骨頂、軽佻の極みで、君子どころか「同じて和すことのない」単なる小人であ… 続きを読む 49.終結の見えない戦に敢えて入り込んで

71.「戦争が廊下の奥に立っていた」

 この句はある方の年賀状に書かれてあった句であるが、思わず微笑んでしまった。それは共感し得ることに対する一瞬の確認のようなものであった思われる。この句は日中戦争の最中昭和14年、渡辺白泉26歳の時の句である。そして、翌年… 続きを読む 71.「戦争が廊下の奥に立っていた」

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48.「良いお年」 くぐもりけりな 年の暮

 年の瀬の極普通の挨拶にしてもこれ程まで「良いお年を」が言い難いことはなかったように思う。「良いお年を」と言おうとすると口、唇で何か分解、溶解していくような感覚に襲われるのである。たとえ言い得たとしても発せられた同時に瞬… 続きを読む 48.「良いお年」 くぐもりけりな 年の暮

70.アドラーではないが

 最近、アルフレッド・アドラーに関係した本が読まれていると聞く。彼の理論体系は100年程度前に完成しているが20年程前から社会精神医学、自我心理学、認知療法、システム論などの先駆者としても再評価されている。どちらにしても… 続きを読む 70.アドラーではないが

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46.「今は映画を撮っている時じゃない」

 これは11月28日に亡くなった俳優・菅原文太の3・11以後の2012年の俳優引退宣言の際のメッセージである。菅原文太については以前から骨のある日本では稀な俳優であると思っていたが、最近の言動からもそれは窺い知ることがで… 続きを読む 46.「今は映画を撮っている時じゃない」