私の義弟である科学哲学の大学教授が癌で明日をも知れぬ様態であることを突然知った。彼は良き父であり、良き夫でもあった。そして、優秀な哲学科の教授でもあった。それだけにストレスもかなりのものがあったであろうと思われる。彼が… 続きを読む 72.命とは明日をも知れぬもの
投稿者: aiosl@mlml-h.com
71.「戦争が廊下の奥に立っていた」
この句はある方の年賀状に書かれてあった句であるが、思わず微笑んでしまった。それは共感し得ることに対する一瞬の確認のようなものであった思われる。この句は日中戦争の最中昭和14年、渡辺白泉26歳の時の句である。そして、翌年… 続きを読む 71.「戦争が廊下の奥に立っていた」
70.アドラーではないが
最近、アルフレッド・アドラーに関係した本が読まれていると聞く。彼の理論体系は100年程度前に完成しているが20年程前から社会精神医学、自我心理学、認知療法、システム論などの先駆者としても再評価されている。どちらにしても… 続きを読む 70.アドラーではないが
69.なべて世はヘルメスに突き動かされて
ご存知のようにヘルメスとはギリシャ神話のゼウスとマイヤの子で、幸運・富裕の神として商売、盗み、競技などの保護者であり、旅人の保護神でもあった。そして霊魂を冥界に導く役目も担っていた。 敢えて繰り返すまでもな… 続きを読む 69.なべて世はヘルメスに突き動かされて
68.恒産なき者は・・・
アルバイトをしながら好きなことをする、夢を持つなど、夢中になれるものがあるということはそれ自体決して否定されるべきことではないが、継続、展開するなどは極めて困難である。よく、貧しいながらも「思うこと」を成し遂げた成功談… 続きを読む 68.恒産なき者は・・・
「ある日、その時」(38)2014年11月5日ー
<掲載内容> 443.「人生は短いから、過去のことは忘れよう」では・・・444.「今を生きている」つもりの人々 445.チェルノブイリの風景は・・・446.紙面、画面に溢れるヤマ師の群れは・・・447.フィー… 続きを読む 「ある日、その時」(38)2014年11月5日ー
67.顔
面白いものである。我々は自分の恥部をさらして歩いているのである。どのように取り繕ってもすべては顔に現れてくる。今までの人生のすべてがそこに現れているのである。亀井勝一郎であったかと思うが、彼もそのようなことを言っていた… 続きを読む 67.顔