最近つくづくと思うことは、アインシュタインではないが人間の愚かさが無限であるということである。一説には人類の知性は2000年以上も前にピークを過ぎているという。ということはそれ以後の人間のすべての営為は衰え始めた知性に基づいて築き上げられたことになる。下降の一途を辿る知性が常に的外れなものしか獲得できないのであれば今後もその愚かさだけは際限もなく続くことになる。そして、それが歴史的に見ても現状を見ても妥当なこととしか思えないから怖い。人類の知性はすでに2000年以上も前にピークを過ぎているということが一説ということでは済まされないのである。またそのような危機感を持っていないと人類の愚かさだけは拡大し、やがて最悪の事態を招きかねないということでもあろう。
派手な文明の利器をもてあそび人間の知性が実質的に後退しているにも拘らず無限であるがごとく思い込んでいると、とんでもない陥穽に落ち入る。
2012 12/6