案の定である。このサイトは「Face book」とはまったく無関係であるが、そのようにしたのはそれなりの理由があるからである。利用価値があると思う者は使えばいいだけのことであるが、このような個人情報流失もそうであるが、それ以前に「世界の人々につながろう」というコンセプト自体に危うさと甘さがある。何に対して、どのようにつながるかが不明瞭なまま個人的な性向、趣味で「つながって」もそれは自己満足の域を出ず、その動向自体が利用されるだけである。このサイトでも、「Face book」などを利用してその恩恵に浴しているのは実のところ捜査機関、市場調査機関であると言ったことがある。実際に、フォロワー数などでそれほどの根拠もなく一喜一憂している者たちよりはるかに捜査、調査上のデータ収集の方に利便性はあると思われる。誰でもが共感しそうなことを発信してフォロワー数何十万件などと言って見てもその実効性となると不明で、さらにその関係の実態となると実に空疎な場合が多いと言わざるを得ない。そこではフォロワー数の量が質に転化されることは稀であるということである。それに反して「第三者的機関」は俯瞰的にその「つながり」の状況を把握でき、現実的な価値は多大である。
しかしながら、このような世界的傾向を全面的に否定するつもりはない。将来そのような問題をすべて通り越して質的に高められた内容で「つながり合う」、「認め合う」ものになることを願っている。
2018 4/15