コストカッターのカルロス・ゴーンが(彼についてのそれ以外の補足説明は一切不要)、世界レベルで言えば自分の役員報酬は基準以下などと言っているようだが、そこで出された役員報酬の世界のトップ5、何百億単位の役員報酬とその職業を見るとやはり山師の類である。民間には山師類もさぞかし多いことであろうが、そんなことより税金を使ってやりたい放題の詐欺師グループの方をマスメディアは追及すべきなのである。会長だの役員だのと世間的美名の内実は、要するに情け容赦のないコストカッター、リストラクチャリングの名の下に行われる単なる首切り作業を効率よく進めることができる者とうことで、総じて山師ということで括れる者たちのことでもある。しかし、顔が悪すぎる(顔だけではないが)、やはりすべては顔に出るものなのであろう。充分なリテラシーがあれば微笑みに隠された残忍さも、そのフェイスから読み解けるはずである。そうでなければ思考回路自体にバグが増殖しているのである。しかし、一方ではバグの増殖は顔から醜悪さを消し去ってくれることもある。すなわち、嘘を嘘と思わない、思えないように自己を再構築することでバグが空けた空白を埋め合わせるのであるが、それはやはりそのこと自体が異常なので、バグが増殖している限り決定的崩壊はやがてくるということである。
世間は、陰謀政治家と山師に恋焦がれているのであろうとも思われる。
オメデタさ 極まりなきか 諸人の相
2018 11/25