何とも情けない時代である。「忖度」(そんたく)などと言ってみたところで、現実的には弱きをくじき、強きにこびているようなものであろう。弱きを助け、強きをくじくという反骨の精神を持っていた男はかつて「俺のような人間がいなくなったら日本はだめになる」と言っていたが、実際、今ではどの分野でもそのような人間を探すのに苦労するような状態で、どこを見ても肩書だけの忖度上手の弱きをくじき、強きにこびる者ばかり、実際に日本はダメになっている。因みに、巷間から聞こえてくる声なき声はミサイルがどうのこうのなどより、このまま行けば「東京オリンピックの後は暴動が起きるんじゃないか」という思いがごく自然に出てくるほど経済的にも切迫している。
2018 1/11