6. ピエール・ノットについて  

  

1969年アミアン生まれ。

小説「ロザンフェルト夫人の唄」、「未解決の夜」など。その他写真入りの詩集三篇。

「私もカトリーヌ・ドヌーブ」は2005年ディアヌ=リュシアン=バリエール財団の演劇賞受賞。2005年8月ペピニエール劇場でジャン=クロード・コチアールの演出で初演され、2005年度私的劇場でのモリエール賞を受賞。作家会館主催のエクリチュール・アトリエの主幹。2005年アヴィニヨン演劇祭で国立演劇センターによる著作・批評の分析評論の主任。現在、世界最古の(旧王立、現国立)劇団コメデイ・フランセーズの事務局長。因みに、2009年度モリエール賞にもノミネートされている。

 現在、彼の作品はフランス国内はもとよりイギリス、ロシア、ドイツ、ブルガリア、ベルギー、イタリア、などで上演され読まれている。

本邦初演作品は2007年に「私もカトリーヌ・ドヌーブ」(2008年再演)に続き、2008年11月「背中にナイフ」、そして、2009年4月「ジェラール・フィリップへの愛ゆえに」、「北をめざす二人のおばさん」で4本目となる。日本での公演の演出は4作品とも平山勝が担当。

ーピエール・ノット氏からのメッセージ(抜粋) ー

ー日本での初演は私にとって何より重要で、私の友である演出家(平山勝)がどのような解釈を提示するか早く見たくてたまりません。ー

ピエール・ノット氏の来日は「私もカトリーヌ・ドヌーブ」以来今回で3度目となる。

 ピエール・ノット作品についてさらに一言付け加えるなら、一方では作品内容があまりにラディカルなためパリで上演中止になった作品もある作家である。(因みに、フランス在住の私の知人はその作品を「面白い」と言っていた。)日本では小.中公演で上演中止になるほどラディカルにインパクトを与える公演があるのだろうか、少なくとも昨今はお目にかかったことがない。そもそもそんな作品が上演されたことがあるのかも定かではない。そう言えば、モリエールもルイ14世から3回にわたり上演禁止を言い渡された作品があった。「Tartuffe」タルチュフである。

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上 ピール・ノット 新刊本

下「背中のナイフ」  

下線部分 ー2008年11月、東京で平山勝の演出で上演ー

 

※関連事項 カテゴリ「メッセージ」参照

                                                                                                                                                          

                                                                               2009  3/10

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