真理は瀕死の人の唇からもれるというマシュー・アーノルドの言を待たずとも、それは限りなく実情に近い。以前にも何度となく判断を迫られた時に、そのような人々の言説を頼り、実際それが正解であったことを思い知らされることが多かった。 今、財務省の問題が大きく取り上げられているが、経済学者・森永卓郎の言説を支持する理由もここにある。いくらもっともらしく財務省擁護を展開してもすべてにおいて軽すぎるのである。「ザイム真理教」をありえぬこととして片付ける者たちの全人格的不信感は払拭できない。実際、それについての責任は誰も取るまい。何があっても言い抜ける行為は、人並み以上で、今や日常茶飯事である。森永さんを見ていると、論語を持ち出すまでもなく、人の将に死なんとするその言や善しなのである。手ばかり拡げて、足許が覚束ない者たちの立ち位置、スタンス、言説は聞くまでもないこと。
2025 1/10
※1月28日、午後1時33分、森永卓郎氏は原発不明癌のため亡くなられた。稀に見る見事な生き方でした。ー合掌ー