ディープステート云々という「陰謀論」などは存在しないが、陰謀は存在する。権力が存在すれば、権謀術数は必然的に生じてくるのである。その許容度については、ここで述べるつもりはない。その存在の有無についてだけに限定する。いかなる時代であろうと、権力闘争がある限り、権謀術数はあり、常に陰謀はあったが、「陰謀論」なるもので括れるものは極めて不確かで、語り得ぬものとすべきで、不用意に使うべきではない。なぜなら現実認識を歪め、誤るからである。現在の「陰謀論」の遣い方を見ていると、明らかに存在するであろう権謀術数を「陰謀論」という名称の下に否定的に捉え、犯罪(陰謀)糾明を阻害する方向に持って行こうとするのは、あまりにも幼稚と言わざるを得ない。現在の政権担当者の「犯罪歴」を見ても、これで陰謀がないと言う方が無理がある。「陰謀論」なるものは存在しないが、確実に権謀術数、策略、謀りごと、すなわち、策謀、謀略、陰謀は確実にあるのである。
2024 6/13