現在の米国による日本支配は、昔の唐による日本支配と酷似していると、「火焔の王」の著者・橋本ルシアは述べている。実際その通りであろうと思われる。彼女が、そこで特に注目しているのは、藤原不比等である。彼の言動と巧みな外交は目を見張るものがあり、現在の日本があるのも、その是非は別にして、彼のおかげであると言っている。果たして、今、彼ほどの知性と才覚を持ち合わせた者がいるのかどうか。その具体的詳細部分については、次の著作で言及すると語っている。
ジャパン・ハンドラーというと、米国の日本支配の一環として、具体的な圧力をかける集団のことであるが、それに逆らえば、当然潰されるということは身近な歴史を見ても明らかである。現在、ジャパン・ハンドラーにとっても、日本憲法は邪魔な存在で、何とか改憲し、思うように持って行きたいのである。何のことはない、改憲を一番熱望しているのは、ジャパン・ハンドラーということになる。「自主憲法」?「自主」?それは、ハンドラーの思惑通りの憲法ということであろう。毎度お馴染みであるが、以前に米国が関わったものが、時間を経て米国自体と対峙するという構図である。「自主」などという言葉に酔っていると、かなり危うい、妄想と希望的観測で殺されることになり兼ねない。万が一、本当に「自主」というのなら、今度は、再び米国の標的になるということである。
昔、大国の唐に逆らうことを避け、自国の安泰を優先させた知略は、現実的にますます必要になってくるのであろう。
2021 9/19