125.PCR検査の異様な低さ

 100万件あたりの検査数は215の国・地域の中で、日本は159位(米ウェブサイトworldometer)で、東アフリカ、南アフリカ並み、G7の中では最低、G20中ワースト2位である。これについて、現行の感染症法では社会的弱者を無症状でも検査できる体制にないという。それでは緊急に法改正が必要であろうと思われるが、厚労省、国の感染症対策分化会が実質的にその前進を阻害しているということである。そして、それを黙認する行政、立法、司法を統べ治める「森羅万象の長」と自称する御仁。それがすべてを物語っているが、そう言えば最近、「その御仁」は下々の前には姿を現さなくなったが、大丈夫か?巷では、新型コロナが猛威を振るい今後ますます激しくなるであろうから、外の空気には触れずに自宅でゆっくり静養するのが賢明なのであろう。肝心な時にはすぐお隠れあそばす方であっても、「森羅万象の長」のためなら、下々の者たちは笑いながらウィルスであれ何であれ、思いっきり吸い込むことであろう。それが前向きに楽しく生きること、プラス思考なのだといつとはなしに吹き込まれているから自由な動きなどは思いも寄らぬこと。実情は、心の赴くがままの喜怒哀楽など夢のまた夢、そんなものは完全に消失している。空喜びに空元気、怒り悲しみさえも方向を失っている。すなわち、自分の人生などあるようでないのである。いつまでもすべては他人の手の内では仕方あるまい。

 そのようなことを乗り越えるのは簡単明瞭である。明確な現状認識とそれを半歩でも前に進めるための具体的行動である。すでにその僅かな兆しは確認できた。

 因みに、本日(7/30)内閣府では、景気の山と谷を議論する有識者による「景気動向指数研究会」が開かれ、景気のそれぞれの局面を暫定的に認定したとある。今、そんなことをやっている場合か?、最前線では全滅するかしなかの瀬戸際で、医療従事者が身を挺して戦っている最中である。疲弊し切ってもう持つまいと思われるが、そんなことはお構いなしの「動き」、自己保身以外には何も見えぬ者たちなのであろう。これもまた、いつか見た同じ光景ではある。

 

                                    2020 7/30

 改めて言う、この政府は異常である。常識的な情報も開示せず、最低必要な説明責任もせず、当然の不安に対する解明方法を提示する者たちを「危機を煽る者」扱いする。これが日本の常識なら、やはり世界の非常識。それは具体的な数値にも現れている。異様な神がかり政府では、第二次大戦同様、「今更止めるわけにはいかない」とばかりに地獄にまっしぐらである。国民は何が現実に起きているかも具体的に知る由もなく、悪しき精神論で死地に追いやられることになる。霞が関もいつか見たような濃霧におおわれ、「人間」は影を潜め、魑魅魍魎だけが蠢いているようである。

                                        8/13

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