6.「両忘の時」について      平山勝

 

 ー「両忘」という言葉がある。二元論的認識を空じ、脱し切ると言う意味の言葉である。生と死、明暗、相対する概念によって自己が振り回されることを避け、自由自在に生きる智慧のひとつを言い表した言葉である。即ち、生きている時は生きていることすら忘れ、生きて生きて、そして最期は極自然な出来事「死」にすべてを任せ切る。生にも死にも振り回されない生き方を教えたものである。ー(平山勝のエッセイより)

 


ーTOPの写真についてー

この写真の奥、右手側にはヴィクトル・ユゴーの住居がある。(「レ・ミゼラブル」などの執筆の場所)そして写真手前の右方向にはバスチーユに至る道があり、左手にはパリ最古の広場ヴォージュ広場がある。(文・撮影=平山)

 

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