78.死の最初の止まり木

死の最初の止まり木、それは諦観である。諦観の本来の意味でもある、ものごとを明らかにさせるとはまったく逆の「断念」、「望みを捨てる

76.緑道にて

 ー緑道にてー老人の杖がせわしなく風媒花を揺するハーモニカを吹きながら初老の男が通り過ぎるマスクをしたまま 歌いながら歩く往年のソプラノ歌手

53.今を生きているつもり

 未来に対する不安に脅かされるか、過去の懐かしさに浸るか、あるいはそのような未来と過去のフラッシュバック中を行き来しているのでは到底「今を生

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