ーある俳優の死ー

   「私はもはやこの世のものではありません」 呟くようなしわがれ声である 何十万という蝶につつまれた男が立っている 額にとまった蝶の呼吸と男はすでに同化している  そして 男は蝶に呑み込まれた 計測不能の時が流れ 男は… 続きを読む ーある俳優の死ー

13.パリ公演2作ーピエール・ノット作品についてー 平山 勝

  2009年10月のパリ滞在でピエール・ノット作品については2作品を観た。一つは「私は存在する。ーほっといてくれー」(再演)、もう一つは、「背中にナイフ」(日本では2008年に平山演出で上演)である。両方とも… 続きを読む 13.パリ公演2作ーピエール・ノット作品についてー 平山 勝

11. フランソワ・ラヴォー氏のこと -M.François Raveau-(1)平山勝

 ラヴォー氏は現在パリ大学名誉教授(医学部)で自由な活動をしている。彼はあらゆる芸術、文化に造詣が深く、彼と話をしていると(奥様のピアニストである真知子女史を介して)話が尽きない。そして、今回(2009年10月)の渡仏で… 続きを読む 11. フランソワ・ラヴォー氏のこと -M.François Raveau-(1)平山勝

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10. 「フラメンコ、この愛しきこころーフラメンコの精髄ー」について

  この本は2004年に出版された橋本ルシア氏の著作であるが、出版当初から各界の著名人からの反響があった本で、名著とまで言わた本である。今やフラメンコ関係者はもちろんのこと、それ以外のジャンルの人々にもかなり浸… 続きを読む 10. 「フラメンコ、この愛しきこころーフラメンコの精髄ー」について

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9. 「自由人 佐野碩の生涯」について     平山勝

 この伝記は岡村春彦氏(演出家、俳優)が30年の長きに渡って追った演劇人佐野碩の生涯である。佐野碩は亡命者にして、「メキシコ演劇の父」。新劇の基礎を築くが、治安維持法違反で逮捕、1931年国外へ脱出。以後6ヶ国語を駆使し… 続きを読む 9. 「自由人 佐野碩の生涯」について     平山勝

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8. 対談「フラメンコ舞踊家 橋本ルシア氏に聞く」 第1回

 編集部では今回特にフラメンコ舞踊家 橋本ルシア氏に絞って様々なジャンルの方々の質問をまとめてインタビュアーが多方面の視点から質問をしていきます。舞踊家の日常的話題から実践的本質論まで何回かに分けて内容は多岐に渡ると思わ… 続きを読む 8. 対談「フラメンコ舞踊家 橋本ルシア氏に聞く」 第1回

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7. 発信地を持たぬ無責任な「噂のような批評」、「批評のような噂」・・・

   現在、インターネット上に飛び交う「批評まがいの情報」、「情報まがいの批評」には事欠かない。どれもこれもどこの誰だかも分からず、何を根拠にというより、それ以前の段階であきれかえってしまうものが多いのが実情であるが、そ… 続きを読む 7. 発信地を持たぬ無責任な「噂のような批評」、「批評のような噂」・・・

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12.本邦初演2作品(平山演出)について    ピエール・ノット 

「ジェラール・フィリップへの愛ゆえに」 「北をめざす2人のおばさん」 ー平山演出作品についてー  演出家の平山氏は「ジェラール・フィリップへの愛ゆえに」という作品で、彼自身が持っているひとつの世界を提示した。この作品は2… 続きを読む 12.本邦初演2作品(平山演出)について    ピエール・ノット 

11.ーピエール・ノット2作品を観てー 中條 忍(青山学院大学名誉教授)

ー「ジェラール・フィリップへの愛ゆえに」、「北をめざす2人のおばさん」2作品を観てー                    中條 忍(仏文学者、翻訳者)青山学院大学名誉教授  良い舞台であったと言う以外、言葉がありません… 続きを読む 11.ーピエール・ノット2作品を観てー 中條 忍(青山学院大学名誉教授)

10.ピエール・ノット本邦初演4作品について   平山 勝 

   〇「私もカトリーヌ・ドヌーブ」 2007年4月(シアターχ)  ピエール・ノットという現代フランス演劇の新鋭作家を知ったのは、2006年のことである。翻訳者と会った時、彼は「この本をほ… 続きを読む 10.ピエール・ノット本邦初演4作品について   平山 勝