迎春, しかし めでたさも ありやなしやの 巷(さと)の春 といったところではないだろうか。
幸いにも久しぶりに私は自分らしい正月を迎えることができた。ベートーベンの第9を聞くのも久しぶりであったが90平方メートルばかりの空間に溢れる音は2012年の23時50分頃に第4楽章を迎えた。そこで親愛なる舞踊家はやおら立ち上がると踊り始めた。第4楽章が終わってなお舞踊家は立ち尽くしたまま。私が感じ入っていると、微笑みながら戻ってきた。
バッハのオルガンの中で、舞踊家は汗を拭きながらグラスを傾けていた。その後どんなことを語り合ったのか、すべてが交響した時の流れに突然現れたものなのでその流れを止めて簡潔に語ることは難しい。
モーツアルトが流れる中、久しぶりのアイラのシングルモルトが五臓六腑に染み渡った。
2013 1/1