140.最後の審判

 日本にとって、今回の衆議院総選挙は、選ぶ方にとっても選ばれる方にとっても最後の審判となるほど重い。今まで通りの結果となれば、日々の暮らしはさらに光明の見えぬ煉獄と化すことになる。投票に行かないなどというのは、合法的に渡された唯一の「武器」で自らのわずかな可能性を閉ざすようなものである。それは一矢も報いず自滅して行くことを意味する。現状は、美辞麗句に乗せられて、無思慮に候補者を選んできた選挙人よって成り立っているような政権である。放置すれば、やがて自らも巻き込まれることになる。違うと思うのなら、まず一矢報いることから始めるべきである。一矢報いるとは投票しかないのである。それこそ本当に一本の矢なのである。「適当な人がいないから」などと、いつまでも王子様の登場を待ち焦がれる大年増でもあるまい。そのような人心操作上で作り出された選択肢にはめられているのではなく、現状の問題を打破するには、どの候補者が適当であるかを現実的に考えられるようになるのが民主主義世界での市民のあるべき姿である。

 

                2021 10/31

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