「働き方法案」、これも何度も言うことになるが、「働かせ方法案」である。いかに効率よく吸い上げるかそれが最大のポイントである。これで働く者たちはますます思考回路は寸断され、企業側は目先の利潤にはつながってもやがて「燃え尽きる」者ばかりが続出するだけで、企業としても実質的な展開は望むべくもなくなるであろう。現在、至るところでその大中小の事例が現れているにもかかわらずこのような「悪法」を通すということは無能の証で、近々、その破綻の一角が現出することは間違いない。わかりやすい最近の事例で言えば、最近の「日大アメフトの不祥事」である。「危機管理」ということがまったくわかっていない者たちというより利害に追われているだけの者たちがその場しのぎを繰り返しているからこうなるのである。「結果」が出たときはすべてが取り返しができないのである。考える力のない者を能なしというが、このような「法」を作った方も、それに従わざるを得なくなる者も、無能化の一途をたどることになろう。特に働く者にとっては利するところは何もないと言ってもよいだろうが、それは企業にとってもマイナスに転化することにもなるということである。「働き方法案」、とにもかくにも「御為ごかし」の典型である。しかし、人の生き方死に方にまで国が口を出し、「言いがかり」をつけて「個」を抹殺していく過程をみると、そこに見て取れるのは全体主義の国民の「細胞化」である。徐々に国民を慣らし知らず知らずの内に全体主義的民「従」国家にシフトさせるつもりなのであろう。
2018 6/3