2月16日、米国のモラー特別検察官が公表した起訴状により「ロシア疑惑」の実態が明らかになってきた。その手法は実に巧妙で様々な団体を装い仕掛けられた罠は、トランプを媒介、触媒として米国内の対立をむやみに煽り立て混迷に拍車をかけるものであった。その意図は? トランプも利己のためなら「何にでもなる人間」である。すなわち、アメリカ・ファーストではなく徹頭徹尾ミー・ファーストなのである。利用する方も利用される方もどこまで受け身であったのか能動であったのかは敢えて不明瞭にしたままその時々の「効果」に終始したのであろうが、実質的には米国の「質」の低下、混乱を招いたことは否定できまい。それで誰が喜ぶのか?今やトランプの存在自体がどのように取り繕ってみても米国の最大の汚点の象徴でしかない。目的のためには手段を選ばないミー・ファーストでしかない者がアメリカ・ファーストなど平然というおぞましさである。そのような者と100%と一致するという者なども当然その縮小相似形である。わが身のためには国を売ることさえ厭わぬ者たちである。
2018 2/17