79.池水は濁りににごり・・・

「池水は濁りににごり藤なみの影もうつらず雨ふりしきる」 左千夫

「保守本流」などという言葉があったが、本流もいともたやすく濁流となり、今や「保守濁流」といった様相を呈している。「保守」が何かもわからず、右翼だ左翼だ「プロの市民」などと群盲のしたり顔なる談義も枚挙にいとまがないが、どれもこれも言ったまでのこと、一時的な効果を狙っただけの内容にいちいち反応する必要もない。まずは「保守」が「保守」として機能していないのであるから話にもならない。これは到底「保守」といえるような「シロモノ」ものではない。本来の「保守」の在り方からは常軌を逸している単なる「謀反の独裁勢力」とも言い得るものである。彼らは、ここに至っても「反転攻勢」などと言っているのであるからまだ事の重大さに気付いていないようだ。ここまで腐りきれば末期症状、外科的処理しかないが、大手術となるので体力が持つかどうか。「健全な」「保守」に作り変えるにはもはや解体しかあるまい。すべては、まずそこからである。それについて否定的なもっともらしい擁護を繰り返す者たちとは、事態に対する明晰な判断能力もなく、実のところは「謀反の独裁勢力」と同様に妄執に突き動かされているだけなのであろう。そこには国民の影すらない。それは、終焉を前にして焦点も定まらずに捨て台詞を吐いている輩とも重なる。

                                          2017 7/9 

 

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