フォーブス誌とはニューヨークに本社のある世界有数の経済紙である。そのフォーブス誌が集計した「日本の富裕リスト」によると富裕層上位40人の資産総額は2012年の7.2兆円から2015年には15.9兆円に急増している。要するに、貧富の格差のさらなる拡大である。この数値がすべてを物語っているであろう。これは、国民の生活など眼中にないという具体的な証左でもある。それでも「他に適当な人がいない」などという意識レベルで安易に託していると気が付けばドン底ということになる。今、とんでもなく「不適切」な「人間」が政治を行っているのである。国民一人一人が「適当な人」を育てる気持ちがなくては民主政治など成り立ちようがないのは言うまでもないこと。放置すればすぐに暗黒のとばりは降りて来る。この数値が示す現状に根差さない言説などはすべて絵空事。選挙のためにだけ作り出されたその場しのぎのねつ造、糊塗、目くらまし、詭弁の類と見て間違いはない。「人間」の破たんの現実の様相をまざまざと見せつけられる思いがしている。とにかく何から何までめちゃくちゃで、今更もっともらしい分析、意味付けなどまったく必要はあるまい。少なくとも99%以上の国民は全面的に拒否することしか選択の余地はないはずである。
2016 3/21