アラン・リックマンといえば映画「ハリー・ポッター」のスネイプ役のアラン・リックマンの姿を思い浮かべる人が多いことであろう。この映画の中で様々な人間の様相を演じたアラン・リックマンもさることながら、彼の人生のスタンスにもまた共感を覚える。アランが19歳の時に終生の伴侶となる18歳のリマ・ホートンと出会い、以後50年間、共に歩み続け、亡くなる直前に結婚式を挙げたそうである。その時のことをドイツBild紙のインタビューで、「僕たちは結婚したんだよ。本当に最近ね」、「素晴らしい式だった。なぜなら僕らのほかには誰も出席していなかったから。ニューヨークでの式の後、僕たちはブルックリン橋を渡って一緒にランチをしたんだよ」。その時、アランは妻のために190ユーロ(約26600円)の結婚指輪を買ったが、彼女はその指輪を決してつけないそうである。
リマ・ホートンもしっかりとした「自分」を持っている素敵な女性であると思われる。因みに彼女は労働党の元地方議会委員でもあった。J・K・ローリングしかり、やはり明解なスタンスを持っているからこそできる「仕事」である。
アラン・リックマン氏のご冥福をお祈りいたします。
2016 1/16