「ジャニーズは学芸会」、「日本のお笑いはオワコン」と茂木健一郎が言うまでもなく、日本のエンタメは総じてキッチュで見るに堪えないものばかりである。彼は「正直」なだけである。そのような彼の発言に対して、大物ぶってしたり顔に無視しているお笑い芸人もいるようだが、本当に彼の言っていることがわからず「刺さらない」のであれば、もうすでに完全に終わっているということである。政権の広報機関の一翼を担っているような吉本興業所属であれば、もうそれだけで生きながら死ぬしかなく、規定枠の中での飼い殺しがその宿命、アナーキーな自由な「芸」などは望むべくもないのである。そこにパワーも、テクニックも面白味も感じさせないのは当然で、所詮はキッチュ以外の何ものでもないということになる。それが面白いと感じること自体が、偽物に慣らされてしまっているということで、その程度で満足できるような「おとなしい羊」の大量生産ということでは支配者層からも「お咎めなし」で、場合によっては「お墨付き」さえ与えられることであろう。目覚める機会を潰された「おとなしい羊」のさりげない育成には、この手のキッチュが一番便利であることを「操る側」も充分知っているのである。
2023 5/14
追記:後日また、その筋の者と思われる者がしたり顔で「テレビの世界は良くも悪くもスポンサーファーストの需要と供給で成り立っていて、Mさんが重宝されるのは純粋にコンテンツとしてバリューが上がるからです」などといっていたが、噴飯ものである。茂木がいっているのはもっと本質的なことである。「スポンサーファースト」とは?スポンサーを取り込んで誘導している者がいるだろう、それは誰だ?あたかも「コンテンツのバリュー」が上がるように見せかけ仕組んでいる者もいるはず。落ち目の芸人、その周辺の者たちがそれでもやっていけるのは、それが許される「取引」が成立しているからであろう。こんなあまりにも皮相的なことで騙されるのはやはり目の見えない「飼いならされたおとなしい羊」しかいないからである。それはすべてに敷衍できる。
追記:茂木健一郎のことを「正直」なだけと言ったが、それは、現在の状況を正確に見ることもできないスタンスにもかかわらず、不用意なまま、それがあたかもピュア―であるがごとくに発言してしまう一人であるという意味でもある。どちらにしても、言えば言うほどその立ち位置は鮮明になるだけである。
2023年 9月 「ジャニーズ」の質そのものが白日の下にさらされた。同時にマスメディアの醜悪な実態も改めて見せつけられた。これでは民度は堕ちる一方である。